カスタマーエンジニア(CE)の採用方法
カスタマーエンジニア(CE)の採用に役立つ情報を徹底リサーチしました。仕事内容、平均給与、採用方法、採用する場合の注意点、面接の質問例、人材育成について紹介します。
カスタマーエンジニア(CE)とは?
具体的な仕事内容を解説
カスタマーエンジニア(CE)の仕事内容は、システムを安定的に稼働させるためにシステムの保守、点検、修理を行うこと。トラブル発生時に迅速に対応し、信頼性の高い情報システムの提供も行います。
大きく分けてカスタマーエンジニアにはハードウェア業務とソフトウェア業務があり、トラブル発生時の原因追求、故障カ所の修理、新しい装置への交換といったことも、カスタマーエンジニアの作業に含まれることもあるでしょう。
ハードウェア業務では、導入する機器選定、通信・OA機器の設置、システム点検を担当。カスタマーエンジニアは構築されたシステムが搭載されたハードウェアを顧客に導入し、クライアントが問題なく使用できるように支援します。
万が一システムに障害が起こった場合は、トラブルの原因を究明し、故障した機器の修理・交換を実施。ユーザーとメーカーの橋渡しを行うイメージです。
ソフトウェア業務では、設置した機器にコンピューター・プログラムなどのソフトウェア製品をインストール、ソフトウェア製品のセットアップを実施。システム障害時の対応はもちろんのこと、ユーザーに操作指導を行うこともあります。
採用時の目安にしたい 一般的なカスタマーエンジニア(CE)の平均給与
カスタマーエンジニア(CE)の平均年収は、489万円と集計されています。(2016年に「ITスキル研究フォーラム(iSRF)」が国内で就業するITエンジニア1万228人を対象に実施した調査結果)
【参照元:「IT技術者向けスキル診断調査レポート」】参照元URLhttps://www.isrf.jp/home/event/chousa/docs/2016skillreport_it.pdf
カスタマーエンジニア(CE)をどうやって探す? 採用手法紹介
カスタマーエンジニア(CE)の採用手法は、「転職サイト」または「転職エージェント」を利用しましょう。カスタマーエンジニアはハードウェアの知識が必要ですが、臨機応変に対応できる柔軟さも重要です。
カスタマーエンジニアの募集は幅広い求人サイトが対応しており、「doda、求人ボックス、リクナビNEXT、en転職」など、大手転職サイトを検討すると良いでしょう。ここでポイントなのは、ターゲット求職者の属性を明確にすること。求人サイトの会員属性と照らし合わせ、求人内容にぴったりな属性の多い求人サイトを選定します。
カスタマーエンジニアはハードウェア面の保守運用や障害対応を担当します。現場常駐、定期的な訪問、24時間365日のシフト制など、勤務形態にも幅があるのがポイント。現場にぴったりな求人内容から相談し、必要なスキルや経験を持つ人材となるよう相談すると良いでしょう。
海外のベンダーと直接やり取りする際に、海外エンジニアは言葉の壁がない分スムーズなメリットも。海外エンジニアの採用に特化した「Bridgers」では、外国人の優秀なカスタマーエンジニアを提案します。
選考・採用時はココをチェック! カスタマーエンジニア(CE)を採用する際の注意点
カスタマーエンジニア(CE)は、「担当製品の知識」と「コミュニケーション力」が必要です。任せたい分野が「ハードウェア」なのか「ソフトウェア」なのかで必要なスキルセットは変動しますが、「対人スキル」は高いと良いでしょう。
カスタマーエンジニアの担当業務は多岐にわたるので、募集案件とミスマッチが起こらないように丁寧に経験を確認します。「機器の設置、導入、保守・点検」の中で、経験した工程をまずヒヤリング。
ハードウェアの導入を行ったエンジニアには、最善の配置方法のために、「実際どのような対処をしたのか」を聞いてみましょう。ソフトウェアの導入支援でインストールを行ったエンジニアには、「ユーザーへの操作研修を行った」かもチェック。
ハードウェアの電源や通信の保守点検を行う場合には、「電気工事士、認定電気工事従事者、工事担当者」という専門資格が必要なので、募集案件によっては保有資格を明確にしましょう。
トラブル解決を行うために、「パソコン周りの知識」や困っているクライアントとの「コミュニケーション力」が重要。専門知識も重要ですが、クライアントと良好な関係を築ける人柄か見極めましょう。
スキルを見極める! カスタマーエンジニア(CE)採用面接時の質問例
カスタマーエンジニア(CE)の面接する際に、ぜひ聞いて欲しいポイントをまとめてあります。ハードウェアを中心にIT知識も重要ですが、ヒューマンスキルがあるかチェックしましょう。ぜひ参考にしてください。
- 今までどのような業務を担当しましたか。
- スキルアップに向けて何を行いましたか。
- 将来はどういう自分になりたいですか。(運用保守、開発系、管理系と思考をチェック)
- 会社に何を求めていますか。
- 仕事で気をつけている点はなんですか。(簡潔に回答できるか)
- 過去の仕事の中で一番大変だった対応は何ですか。
- 過去のプロジェクトで一番失敗したと思うのは何でしょうか。(非を認めるか、人の責任にするかチェック)
- 技術や知識を最新に保つために、どのような取り組みをしていますか。
- あなたの対応にクレームが入りました。あなたはどう対処しますか。
- チームの対応件数が伸び悩んでいます。あなたはどのように対処しますか。
回答までに時間がかかる場合や同じプロジェクトの経験ばかりを回答する場合は、実務経験が浅いケースかもしれません。状況把握が早く、誤解を与えずに「相手に伝える力」があるかを見極めましょう。
採用後の人材育成・キャリア形成は何をすべき? 一般的なカスタマーエンジニア(CE)のスキル&キャリアアップとは
人材育成
カスタマーエンジニアとして担当するハードウェアまたはソフトウェアの製品知識をしっかりつけましょう。対応マニュアルや障害対応のレファレンスがあれば、効率的に業務を理解できます。トラブルが発生しているクライアント先で対応するため、高度な対人スキルも重要。
- ビジネスマナー研修
- 自社製品の研修
- マニュアル研修
カスタマーエンジニア(CE)のスキル
製品の障害対応において、必要な専門性があること。作業内容によっては国家資格が必要な場合もあるので注意しましょう。幅広いIT知識をつけることがキャリアアップの道につながります。
- ITに関する幅広い知識
- コミュニケーション能力
- 電気工事士
- 認定電気工事従事者
- 工事担当者
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
カスタマーエンジニア(CE)のキャリアアップ
このままカスタマーエンジニアとしてキャリアを積む場合だけではなく、プログラマーに転向するケースもあります。トラブル対応から新規受注につながる場合も多く、IT営業として活躍する人もいるでしょう。
- カスタマーエンジニアで経験を積む
- プログラマーへ転換
- IT営業へ転向
カスタマーエンジニア(CE)の採用方法 まとめ
カスタマーエンジニア(CE)を採用する際は、ITに関する幅広い知識だけではなく、担当製品の知識がどの程度あるか確認にします。今までの障害対応の事例を聞きましょう。任せたい業務によっては国家資格が必要なので、必要なスキルセットがあるか事前に確認します。
トラブルを抱えたクライアントに対し障害対応を行うので、コミュニケーション力が高く、相手に好印象な人柄も大切です。今後のキャリアについて希望を確認すると良いでしょう。