国別!外国人エンジニアの採用ガイド
少子高齢化が進む日本では労働人口が急激に減少し、特にIT業界の人材不足は深刻となっています。国内でのエンジニア採用は年々厳しさを増す一方で、これからは外国人エンジニアのマンパワーを積極的に取り入れざるを得なくなるでしょう。即戦力として活躍するのはどこの国のエンジニアなのか、そして今後の注目株は…? 詳細情報を国ごとに調査しています。
インド人エンジニアの採用ガイド
世界中の大企業から、熱い注目を集めているのがインド人のエンジニアです。彼らがなぜそこまで人気なのか理解しておくことは、今後のIT業界の行方を理解するうえでも、非常に重要です。
インドは、つい最近、人口数世界一になったとも言われ、世界的に存在感を増していますが、そのなかでも技術的スキルの高さで世界中から注目されているインド人エンジニアの特徴や、採用にあたって意識すべきことをまとめていますので、ぜひご参照ください。
中国人エンジニアの採用ガイド
日本人にとって非常に身近な存在である中国人。近年は国内の都市のどこを歩いていても、旅行者のグループや留学生、そして在留者たちに遭遇します。
急速な経済成長を遂げて経済成長により、世界の中心へと躍り出た中国は、今後のエンジニア市場においても注目すべき存在。中国人エンジニアをうまく活用できるか否かは、日本企業にとって非常に重要な問題と言えます。
韓国人エンジニアの採用ガイド
すぐお隣の国であり、一時期、国際関係の緊張も報道されたりしてきた韓国。しかし実際には、両国民の行き来が多く、今後も一定数以上の留学生や在留者が予想されます。
韓国と言えばまずエンタメや美容の世界が思い浮かびますが、IT教育が盛んであり、日本語の習得にも優れていることから、日本に就労する韓国人エンジニアの数は少なくありません。その実態を調査しました。
ベトナム人エンジニアの採用ガイド
東南アジアに位置し、中国やフランス、そして日本やアメリカからの占領や干渉に苦しんできた歴史を持つ、ベトナム。それゆえ芯は強く、勤労意欲の高い国民が多いことで知られています。
その反面、家族思いでプライベートな時間を重視するといった側面も。彼らをエンジニアとして雇用した際は、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
フィリピン人エンジニアの採用ガイド
GDPはまだ低く「富裕層と貧困層の間に大きな差が生じている」という問題を抱えているフィリピン。しかし、公用語は英語で、多くの国民が流暢に英語を操る語学能力を身につけています。。
一方、国内には不正やコネの濫用などの悪習が横行しているという情報もあり、海外へ活路を求める人材も多いのだとか。その獲得法は?
インドネシア人エンジニアの採用ガイド
日本人にもおなじみのバリ島など、大小さまざまな島の集合体であるインドネシア。農業大国で「がむしゃらに働く」という労働姿勢にはあまり馴染まない人も多いようなのですが…。
しかし、近年は首都ジャカルタに多くの企業がオフショア拠点を設立しています。エンジニアの人材も数多いようなので、注目して損はありません。
アメリカ人エンジニアの採用ガイド
実に100年以上の長きに渡って『GDP世界一』を維持し続けているアメリカは、良くも悪くも大きな影響力を持つ存在です。国内でのエンジニアの地位も高く、優秀な人材の宝庫とも言えそう。
欧米諸国の中でも特に日本との交流が深いため、採用は比較的容易と言えそうですが…。彼らの特徴や、仕事をする上での留意点などを紹介していきます。
ロシア人エンジニアの採用ガイド
1990年代初頭のソビエト連邦崩壊後、経済立て直しのためにさまざまな苦労を経験してきたロシアですが、近年は世界の中でも発言力が増してきています。
また、優秀なエンジニア人材の育成に国をあげて取り組んでおり、義務教育の必修科目内に情報教育が存在しているほど。このため近年は、数多くの優秀なエンジニアが誕生しています。
アフリカ人エンジニアの採用ガイド
アフリカとは大陸の名称。中にはエジプトなど、非常に知名度の高い国が存在しているほか、いまだに独裁者の圧政に苦しんでいる政情不安定な国もあります。
しかし、近年は『シリコン・サバンナ』の異名を取るケニアを筆頭に、若い世代が陣頭指揮を執るITベンチャー企業が続々と発生している国もあるので、侮ることはできません。
ウクライナ人エンジニアの採用ガイド
本カテゴリで紹介している国の中で、日本人には最も馴染みの薄かった国がウクライナかもしれません。
しかし、近年は優秀なエンジニアを続々と輩出する技術国家の側面を持っています。しかも、税制優遇を受ける花形職業として、若年層のあこがれの的となっているようです。
世界のIT市場を牽引する3大IT都市PICKUP!
【3大IT都市その1】
インド『バンガロール』(ベンガルール)
アメリカなどの先進国は、アジア諸国にオフショアの拠点を求めましたが、2000年代に最も発展したのが、インドのバンガロールです。
『ミレニアム・バグ』と呼ばれた『Y2K問題』を解決に導き、先進国からの絶大な信頼を勝ち得たのです。その背景には「インドが国をあげて情報産業の発展に注力した」、そして「旧英国領ゆえ英語が堪能な人材が多かった」という要因があります。
もともとバンガロールにはインド国内の大手IT企業本社があり、また外資系企業も盛んに誘致することで『インドのシリコンバレー』と呼ばれるまでに成長しました。近年は、国内ベンチャー企業のオフィスも続々と誕生。国内の優秀なエンジニアたちが「ここなら自分のスキルを十分に活かして活躍できる」と集まってくることから、さらにこの地が高度IT都市として発展するという好循環が生まれています。
ほかにもインドには、首都ニューデリーやハイデラバート、そしてムンバイといったIT都市があります。今後ますます発展していくことは、疑いようもありません。
【3大IT都市その2】
中国『深セン』 (深圳・シンセン)
インドのシリコンバレーがバンガロールなら、中国のシリコンバレーは深センです。2005年に返還された香港と陸続きの場所にあるほか、ベトナム北部のハノイからバスで移動することも可能。1980年代の経済特区指定以降、急速にインフラが整理され、中国全土から移民を集める街として発展を遂げました。都市人口の平均年齢は30代と若い、エネルギッシュな街なのです。
活気ある都市にIT企業が多く集まったのは、必然の結果と言えそう。中国で最も人気のあるSNSプラットフォーマー『テンセント』のほか、中国発のドローンメーカー『DJI』、そして通信機器の『ファーウェイ』など、国外でも高い知名度を誇る企業が、続々と誕生しています。
中国で理工学を修めた大学生たちは、こぞって深センでの就職を求めており、多くの優秀な人材が就労。こうした影響は生活面にも表れ、市内店舗でのキャッシュレス決済は、もはや当たり前となっています。
【3大IT都市その3】
アメリカ合衆国『シリコンバレー』
サンフランシスコにあるITの聖地とも呼べそうな場所で、もはや観光名所化しています。悠久の歴史を物語る遺跡ではなく、現代の有名企業本社が観光ツアーの対象となっているのが、いかにもアメリカらしいところ。
とは言え、そのラインナップは錚々たるもので、アップル本社からグーグル本社、インテル本社、そしてフェイスブック本社などが、エリア内にズラリと点在しています。さらに、こうした大企業と取引のある企業が進出した結果、エリアがIT都市化したのです。
また、企業社屋だけでなく、数多くの優秀なエンジニアを輩出している名門・スタンフォード大学も、シリコンバレーに位置しています。
その成り立ちは第二次世界大戦中にまで遡り、軍需関連の産業が勃興したことに端を発しているのだとか。近年はベンチャー企業もシリコンバレーからのスタートアップをひとつのステータスとしているほか、トヨタをはじめとする日本企業の進出も見られます。
IT都市という表現には未来的なニュアンスが漂い、人々の想像力を喚起させます。しかし、実際にはひとつの産業が発展した結果、その産業に関わる中小企業が便宜的に混在するようになり、エリアが活性化していくというシンプルな流れです。
また、発展の途上にある国にとっては、別の意味があります。情報産業の活性化は国全体の発展に繋がる大きな可能性を秘めており、オフショア拠点の整備は急務なのです。
アフリカのケニアやウクライナのキエフなどは、インドのバンガロールや中国の深センなどに続くポテンシャルを、充分に秘めています。今後の発展に、要注目です。