韓国人エンジニアの採用ガイド

日本との軋轢が連日報道されている、韓国。しかし、同国内には優秀なエンジニアを産出する土壌があり、海外での就職を希望する若年層が数多く存在しています。その実態について、知識を深めておきましょう。

【地理・文化・政治・宗教観】韓国ってどんな国?

韓国の正式名称は、大韓民国。海外では『South Korea』と称されることからもわかるように、朝鮮半島の南側に位置しており、北側には北朝鮮が存在しています。もともとひとつの国だった2国は、第二次世界大戦後に分断されました。

しかし、韓国を愛好する日本人の数は、非常に多くなっています。年間の渡航先としては常にベスト3入りしており、K-POPや韓流ドラマといった韓国発のエンターテインメントも、大人気を博しています。

もちろん韓国人若年層の間にも、強い反日感情を持つ人は多くありません。また「特定の宗教を信仰する人は少ない」などの共通点も、多いようです。

【国民性】韓国人エンジニアの特徴は?

韓国と聞くと、日本との諍いのニュースやエンタメ情報が真っ先に思い浮かぶため、「ITに強い国」という印象を持つ人は、それほど多くありません。

しかしその実態は「日本の10年先を行く」と呼んでも過言ではないほど。小学校での教育にデジタル教科書が導入されているのをはじめ、日本のMYナンバーにあたる『住民登録証』がさまざまなデジタル手続きに活用されており、国民生活の中に深く根付いています。

また「高速インターネット環境の普及が早く、非常に便利」とは韓国好きの間での定説。キャッシュレス化もスピーディに進んでいます。さらに日本での普及率が高い『LINE』は韓国発のサービスであるほか、サムソンやLGなどの電機産業も、世界規模のシェアを誇っているのです。

このような事実を見てもわかる通り、韓国ではすでに、優秀なエンジニアたちが大活躍しているのです。

さて韓国人の国民性ですが、距離が近いにもかかわらず、日本人とは対照的な性質を持っています。

まず韓国人は、自分の意見をはっきりと言う自己主張の強さを持っています。また非常にせっかちで決断が早く、新しいものを好むといった特徴もあります。これらの良い面が発揮された場合、国際社会でも通じる優秀な韓国人エンジニアが誕生するのでしょう。

【新卒・転職】韓国人エンジニアの就活・採用事情

日本にも学歴重視の傾向はまだまだ残っていますが、韓国ほどではありません。その凄まじさは筆舌に尽くし難いほどで、11月の受験シーズンには、公共交通機関が増発されるほど。「一流大学→一流企業というレールを進むことが成功への最短距離」と考えられており、子供に英才教育を与える親は多数存在しています。このため語学力が高く、英語以外に他の言語を習得しているという人材も数多いのです。

そこまで教育水準の高い韓国なのに、大学を卒業したばかりの新卒者の就職率は、なんと50~60%という低い数字で推移しています。「一流企業に就職する」という目的を重視するあまり、中小企業に応募する学生の数が極端に少ないのが、原因です。

こうして、ある程度の実力を持ちながらも採用を勝ち取れなかった人材は、国内の企業には目もくれず、海外での就職を目指すようになります。少子高齢化が進み、若年層の人材獲得に苦心している日本企業にとって、彼らの存在が魅力的なのは、言うまでもありません。

日本に就職するために韓国国内であらかじめエンジニアの教育に加えて日本語を勉強している人材も多くいます。また隣国であり文化も近しいことから受け入れやすく、日系企業からの人気がある国です。そのため、近年では日本人のIT人材と同じように採用競争が起こりやすくなり、人材不足や年収の高騰が進んでいるのも特徴です。

【仕事観】韓国人エンジニアが就職先を選ぶ際に重視するポイント

先述の通り、韓国人は厳しい受験戦争を勝ち抜き、一流企業に就職することをひとつの理想形と考えているため、企業の規模や知名度には、敏感。できれば「韓国でも知っている人が多い、日本の大企業に就職したい」と考えているようです。

また韓国人は、古い伝統工業よりも、新しく勢いのある業界での仕事に従事したがっています。中でも将来性があり、発展の可能性が高い企業へは、積極的に応募するでしょう。

なお給与面に関して、韓国人は日本企業に過剰な期待を抱いていないようです。韓国で熾烈な就職戦争を勝ち抜ければ、初年度から400万円近い年収を実現することも可能。その水準は日本よりも高いため「韓国で就職できなかったのだから、日本で就職する際は、多少の妥協が必要だ」と考える傾向があるようです。

【どうやって出会う?】韓国人エンジニアを採用する方法は?

外国人エンジニアの中でも、特に韓国人を採用したいという場合、どうすべきなのでしょうか?以下に見ていきましょう。

1.人材派遣会社・求人サイトの利用

日本で働く韓国人の数は多く、人材派遣会社も韓国人の扱いに慣れています。中には韓国人の派遣を専門に行う人材会社もあります。

また、他の外国人を採用する際にはあまり適さない求人サイトも、韓国人材の場合は別。韓国人向けのページを用意している大手サイトがあるほか、韓国人向けの専門求人サイトも存在しています。

また韓国人の場合は、首都圏のハローワークからも紹介を受けることも可能です。

2.教育機関との連携

韓国人留学生を受け入れている教育機関と提携し、卒業生の獲得を目指すという方法もあります。

3.セミナーへの参加

在日韓国大使館は、韓国の若年層の日本での就職を推進しています。こちらは『韓日つなぎプロジェクト』と命名されており、現在は日本企業向けのセミナーなどが開催されています。積極的に参加し、韓国人採用に関する知識を深めていきたいものです。

【注意点】韓国人エンジニアを採用する際に意識すること

外国人エンジニアを採用する際、トラブルの原因となりやすいのが、日本の『年功序列制度』です。韓国人の思想の根底には、目上の人を敬うことを美徳とした『儒教』の存在があり、また男性には徴兵制度への参加義務もあるため、縦社会に露骨な拒否反応は示すことはないでしょう。

ただし韓国では、1997年の『IMF通貨危機』以降、同族経営が徹底排除され、実力主義が推奨されるようになりました。

また、文化の違いから「仕事中の私語を気にしない」、「昼食代が支給されることが、当たり前だと思っている」などの問題が生じることがあります。採用の際は、日本で働く際の待遇やマナーについて、意識の齟齬がないよう、すり合わせを行っておくと良いでしょう。

さらに前項でも紹介した「自己主張が強い」、「せっかちである」という特徴を良い面で発揮できるよう、コントロールしていくことが大切となってきそうです。

韓国人エンジニアの採用まとめ

韓国人と日本人の間には民族的な特徴の違いが多くあるものの、多くの企業は「日本への順応力が高く、雇用しやすい人材が多い」と好印象を持っているようです。

その背景には近年の韓国社会が抱える若年層の就職難が深く関係していると言えます。

若年層の海外での就職を推奨している韓国政府の政策は、韓国人エンジニアの雇用を希望する企業にとって、追い風となります。好機を活用するため、積極的に動いていきましょう。

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