システムエンジニア(SE)の採用方法
システムエンジニア(SE)の採用に役立つ情報を徹底リサーチしました。仕事内容、平均給与、採用方法、採用する場合の注意点、面接の質問例、キャリア形成について紹介します。
システムエンジニア(SE)とは?
具体的な仕事内容を解説
システムエンジニア(SE)の仕事内容は、クライアントの要望からシステム仕様の決定および設計書の作成を担当すること。いわゆるシステム開発の上流工程を担っています。
まず、クライアントのイメージをヒヤリング(要求分析)実施。開発期間や費用見積りを作成し、システム要件を決定します(要件定義)。要求分析と要件定義をベースに、システムの機能性、画面のレイアウト表示、ユーザー操作性などの、大まかなシステム仕様を確定(基本設計)。
基本設計で取り決めたシステムに実装する機能を、どのように開発するのか細かい設計書を作成します(詳細設計)。プログラマーが開発を完了後、設計書通りのシステム動作をしているか確認するためのテスト工程を作成。
SEは「要求分析・要件定義、基本設計、詳細設計、テスト」を行う際、定期的にクライアントへ状況およびIT技術の説明を行います。さらに、プロジェクト予算の把握、各ベンダーとの調整、進捗管理など、プロジェクトマネージャーのようなマネージメント業務も、システムエンジニアのタスクに含まれることがあります。
採用時の目安にしたい 一般的なシステムエンジニア(SE)の平均給与
- 平均月収:41万円
- (20代)22万円
- (30代)29万円
- (40代)37万円
- 平均年収:500万円
- ボーナス:88万円~146万円
【参照元:平均年収.JP/システムエンジニアの年収や給料について詳しく解説します!】 https://heikinnenshu.jp/it/se.html
システムエンジニア(SE)をどうやって探す? 採用手法紹介
システムエンジニア(SE)を求人広告などによって採用する手法には「掲載広告型課金」と「成功報酬型課金」の2つがあります。
掲載広告型課金とは、求人広告を掲載することで費用が発生する課金モデル。固定料金のため採用人数に関係ないのがメリット。採用予算をイメージし易く、採用単価を抑制することができます。広告を掲載する際は「お得なチケットプラン」や「キャンペーン」を利用するのがおすすめです。新規取引で有料オプション無料、3回の掲載をまとめ買いで30%ディスカウント、早期申し込みで2週間延長サービス無料など、広告媒体によってさまざまな特典があります。
成功報酬型課金とは、求職者の採用が確定することで初めて費用が発生する課金モデル。採用した際の報酬単価は1~10万円で、応募単価は数千円~2万円が相場です。掲載するだけならば、多くの場合は無料です。どの時点で報酬が発生するのか、その条件内容はしっかり確認しましょう。
外国人採用にも積極的な人材紹介サービスや成果報酬型サイトを活用することで、、即戦力になる外国人システムエンジニアの採用も可能です。まずは気軽に相談してみましょう。
選考・採用時はココをチェック! システムエンジニア(SE)を採用する際の注意点
システムエンジニア(SE)には幅広いIT知識と各工程の実務経験が必要です。しかし、ITのスキルや経験だけで採用を決めるのは気をつけましょう。実は、システムエンジニアは何より「コミュニケーション力」が重要なのです。
クライアントの要望を的確につかみ取り、作成した設計書をミーティングの場でクライアントや協力ベンダーへプレゼンするのがシステムエンジニア(SE)のミッションです。クライアントが希望する仕様を必ずしも実現できるわけでもありません。つまり、システム要件の確定にはヒューマンスキルが必須であると考えるべきです。
日々進化するIT技術をキャッチアップし続ける習慣と、その最新トレンドをとらえることができる地頭の良さもポイント。どんな技術でも、数年したらすぐに陳腐化し、次の新技術が生まれているのが現実です。時代の流れを常に学び続ける人物であるかどうか、チェックしましょう。
議事録作成、プレゼン資料の作成、各種資料の作成など、デスクワークのスキルも求められます。Excel関数やPowerPointの機能を使いこなし、見やすく伝わりやすい資料を作成できる、といったITスキル以外の技能も必須となります。
システムエンジニアは単に技術を知っているだけではなく、プロジェクト全体を把握しながら、クライアントに分かりやすく状況報告や提案できるか見極めましょう。
スキルを見極める! システムエンジニア(SE)採用面接時の質問例
システムエンジニア(SE)の面接をする際に、尋ねておくべきポイントをまとめました。多角的に人柄や思考をチェックできるとミスマッチが起こりにくいので、ぜひ参考にしてください。
- 今までどのような業務を担当しましたか。
- スキルアップに向けて何を行いましたか。
- 将来はどういう自分になりたいですか。
- 会社に何を求めていますか。
- 仕事で気をつけている点はなんですか。(簡潔に回答できるか)
- 過去のプロジェクトで一番失敗したと思うのは何でしょうか?(非を認めるか、人の責任にするかチェック)
- 技術や知識を最新に保つために、どのような取り組みをしていますか?
- チーム内が対立しています。あなたはどのように対処しますか?
- クライアントに提案を否定されました。どう対応しますか?
回答までに時間がかかる場合や同じプロジェクトの経験ばかりを回答する場合は、「実務経験が浅い」と読み取ってもよいでしょう。システムエンジニアの職責を感じさせない回答をする人は、実際の実務でも「私の推測ではこうだった」といった言い訳で、自分の責任範囲を理解しないまま業務を行う可能性もあります。過去の経験は確認しようがないので、「どのように、何を、なぜ」など掘り下げて質問することで、回答の真意を読み取ると良いでしょう。
採用後の人材育成・キャリア形成は何をすべき? 一般的なシステムエンジニア(SE)のスキル&キャリアアップとは
人材育成
システムエンジニアとして担当するシステムの概要説明、ビジネスのガイダンスをしっかり行いましょう。現場の作業ルールやクライアントの要望について情報を共有しましょう。
- ビジネスマナー研修
- システムのガイダンス
- 作業マニュアル研修
システムエンジニアのスキル
一連の作業工程を理解し、システム全体のテクニカル知識があるだけではなく、コミュニケーション力が重要です。クライアントのビジネス知識や関連資格もあると良いでしょう。
- 論理的思考
- コミュニケーション力
- IT全般の知識 (データベーネットワーク、プログラミングなど)
- クライアントの業務知識
- マネジメントスキル
- 設計書作成の経験
- 使用する技術(言語)の知識
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ベンダー資格保有者
- クライアント業務に関連する資格 (例:会計システム→日商簿記 など)
システムエンジニアのキャリアアップ
システムエンジニアとして担当業務の幅や業種経験を広げ、IT分野の専門性を掘り下げ、スペシャリストを目指すパターン。マネージメント、IT営業、ITコンサルタントなどで活躍することも可能です。
- システムエンジニアの専門性を高める
- プロジェクトマネージャー
- IT営業
- ITコンサルタント
システムエンジニア(SE)の採用方法 まとめ
システムエンジニア(SE)を採用する際は、任せる業務内容から必要なスキルセットを明確にします。プログラミング、ネットワーク、サーバー、アプリケーション、データベースの経験はもちろんのこと、担当するクライアントのビジネス知識があると良いでしょう。
設計書を作成する機会が多いので、相手に分かりやすく伝えるスキルも重要。クライアント先でのプレゼンや各ベンダーとの調整業務を行うためのコミュニケーション力が大切です。