組み込み系エンジニアの採用方法
組み込み系エンジニアの採用に役立つ情報を徹底リサーチしました。仕事内容、平均給与、採用方法、採用する場合の注意点、面接の質問例、キャリア形成について紹介します。
組み込み系エンジニアとは?
具体的な仕事内容を解説
組込みエンジニアの仕事内容は、家電製品や機器などの製品の中に組み込まれたコンピューターを制御するためのシステムを開発すること。機械へ搭載するプログラムの設計から開発、テストといったシステム開発を主に担当します。
対象製品は自動販売機や医療機器などから、冷蔵庫、炊飯器、スマートフォン、デジタルカメラ、自動車など多岐にわたります。どの電化製品も電源を入れて動作するためには、ソフトウェアを組み込むことが必須です。
まず、対象製品のスペックを決定します。搭載する機能を実現するために、システム設計を実施。組み込みする際に必要なソフトウェアとハードウェアの分析を行います。
ハードウェアの構成を決定すると、部品同士をつなげる電子回路の設計や基盤レイアウトを取り決めます。ソフトウェア開発では、ハードウェアの管理や抑制するためのドライバー開発を行い、アプリケーションやミドルウェアの開発も実施。
クロスデバッグおよび環境テストを行い、組み込みシステムの実装を完了します。
採用時の目安にしたい 一般的な組み込み系エンジニアの平均給与
- 平均給与:約55万円(C言語)/約47万円(アセンブラ)
- 平均年収:660万円(C言語)/ 570万円(アセンブラ)
- ボーナス:企業による
【参照元:Midworks/「組み込みエンジニア」の仕事内容とは|平均年収・求められるスキル】参照元URL https://mid-works.com/columns/freelance-career/engineers/1074358
組み込み系エンジニアをどうやって探す? 採用手法紹介
組み込み系エンジニアの採用手法は、「業界特化型の求人サイト」と「転職エージェント」を活用すると効率的です。まず業界特化型の求人サイトとは、「type」や「イーキャリア」のようなエンジニア職に特化した求人サイトのこと。
エンジニア職からの認知度が高く、サイトとしてもエンジニア職の集客ノウハウがあります。typeには多面的なマッチング機能があり、イーキャリアにはオンライン面接が可能で、採用活動の工数短縮に貢献。
組み込み系エンジニアもスキルや経験によって担当する作業範囲が変わるので、採用ターゲットをしぼるには「転職エージェント」に相談するのもおすすめします。
産業分野別にコンサル可能な「FUJICO」は、工学系技術者を専門とする転職エージェント。機械・メカトロ、電気・電子・半導体などで人材を探す際は、各分野のコンサルタントがつく「メイテックネクスト」もメリットがあります。
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選考・採用時はココをチェック! 組み込み系エンジニアを採用する際の注意点
組み込み系エンジニアはIT経験者の中でも、「組み込み系」の実務経験が必要です。しかし、ITのスキルや経験だけで採用を決めるのは気をつけましょう。組み込み系エンジニアは何より製品性能に配慮した開発をプランニングできるかがポイント。クライアントの要望を基に、対象製品のスペックを決定する「提案力」があると良いでしょう。
組み込み系エンジニアは「自動販売機や医療機器などから、冷蔵庫、炊飯器、スマートフォン、デジタルカメラ、自動車」など、対象製品が多岐にわたるのがポイント。募集する案件にマッチした実務経験があるか、まず確認しないと大きなミスマッチに発展してしまいます。
「要件定義、システム設計、開発、テスト、実装」の中で、具体的に担当した作業工程をヒヤリングしましょう。その際、指示を上級エンジニアから受けて実施したのか、クライアントやチームのために自主的に行ったのかも聞いてみましょう。
日々進化するIT技術のキャッチアップも重要。AI技術やIoT家電が増えており、組み込み系エンジニアとの共同開発の需要も増加しています。新しいIT技術を学ぶ姿勢があり、クライアントの要望を汲み取って最善のスペックを考えられるのか見極めましょう。
スキルを見極める! 組み込み系エンジニア採用面接時の質問例
組み込み系エンジニアの面接する際に、ぜひ聞いて欲しいポイントをまとめてあります。現場で必要なスキルセットがあるか、今後とも知識を学ぶ姿勢があるかチェックしましょう。ぜひ参考にしてください。
- 今までどのような業務を担当しましたか。
- スキルアップに向けて何を行いましたか。
- 将来はどういう自分になりたいですか。(新しい知識の習得意欲をチェック)
- 会社に何を求めていますか。
- 仕事で気をつけている点はなんですか。(簡潔に回答できるか)
- 過去の仕事の中で一番頑張ったものはどれですか。
- 過去のプロジェクトで一番失敗したと思うのは何でしょうか。(非を認めるか、人の責任にするかチェック)
- 技術や知識を最新に保つために、どのような取り組みをしていますか。
- あなたの仕事ぶりに問題があるので、担当を外して欲しいと依頼がありました。あなたはどのように対処しますか。
- チームの作業進捗が悪いです。どう対応しますか。
- 環境テストを担当します。何をポイントにしますか。
回答までに時間がかかる場合や同じプロジェクトの経験ばかりを回答する場合は、実務経験が浅いケースを注意しましょう。ソフトウェアとハードウェアの知識があり、今後とも新しい技術を学ぶ姿勢が重要です。
採用後の人材育成・キャリア形成は何をすべき? 一般的な組み込み系エンジニアのスキル&キャリアアップとは
人材育成
組み込み系エンジニアとして担当するシステムの概要説明、ビジネスのガイダンスをしっかり行いましょう。担当する製品の機能や作業課題について必要な情報を共有しましょう。
- ビジネスマナー研修
- システムのガイダンス
- 作業マニュアル研修
組み込み系エンジニアのスキル
C言語、C++言語、アセンブリなどの知識が必要です。AIやIoTの知識もあると良いでしょう。
- 論理的思考
- コミュニケーション能力
- 仮想化やクラウドの知識
- OSの知識
- ハードウエアに関する知識
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- 組込みソフトウェア技術者試験(ETEC)
組み込み系エンジニアのキャリアアップ
組み込み系エンジニアのまま専門性を高めるだけではなく、プログラマー、システムエンジニア、マネージメント職へのキャリアパスが一般的。ビジネス企画やアドバイスを行うITコンサルタントとして活躍することも可能。
- 組み込み系エンジニアの専門性を高める
- プログラマーへ転換
- システムエンジニアへ転換
- マネージメント職
- ITコンサルタント
組み込み系エンジニアの採用方法 まとめ
組み込み系エンジニアを採用する際は、業務内容に関わるプログラミング言語や製品知識がどの程度あるか確認にします。過去のプロジェクト経験で、担当した作業工程や実務経験を詳しく聞きましょう。
能力の限られたコンピューターに対し機械の制御に必要なすべてのプログラムを組み込む高い専門性があるか、新しい技術を積極的に学ぶ意欲があるかチェック。今後のキャリアパスについて希望を確認し、ミスマッチが起こらないようにしましょう。