データベースエンジニアの採用方法
データベースエンジニアの採用に役立つ情報を徹底リサーチしました。仕事内容、平均給与、採用方法、採用する場合の注意点、面接の質問例、キャリア形成について紹介します。
データベースエンジニアとは?
具体的な仕事内容を解説
データベースエンジニアの仕事内容は、データベース製品(OracleやMicrosoft SQL Serverなど)を扱うエンジニアのこと。「開発・設計、管理者、運用者」の3つの職種に細分化されます。
データベース開発・設計者は、データベース製品(OracleやMicrosoft SQL Serverなど)を使用して、最適なデータベースを開発および設計を行います。
データベース管理者は、データベースを効率的に動作するための管理を行います。データを長期的に保存するためのストレージサーバーの最適化や使用効率の最大化に取り組みます。
データベース運用者は、データベースの運用を担当。稼働中のデータベースの運用方法を検討、アクセス権管理、セキュリティ規則設計、データバックアップなどを行います。一言でデータベースエンジニアといっても、現場によって求められるスキルや経験が異なります。
プロジェクトによっては、問い合わせへの対応、ミーティングの実施、関係書類の作成、打ち合わせなどの管理業務も並行して行う場合があるでしょう。
採用時の目安にしたい 一般的なデータベースエンジニアの平均給与
データベースエンジニアの平均年収は、500万円と集計されています。(2016年に「ITスキル研究フォーラム(iSRF)」が国内で就業するITエンジニア1万228人を対象に実施した調査結果)
【参照元:「IT技術者向けスキル診断調査レポート」】参照元URLhttps://www.isrf.jp/home/event/chousa/docs/2016skillreport_it.pdf
データベースエンジニアをどうやって探す? 採用手法紹介
データベースエンジニアの採用手法は、「転職エージェント」または「転職サイト」からアプローチすることが多いです。データベースエンジニアは現場で求める人材ターゲットが異なるので、まずは必要なスキルや経験を明確にした上で、最適な採用手法を検討しましょう。
データベースの運用者の募集は、「type、イーキャリア」などIT業界に特化した転職サイトに掲載し、データベース開発・設計者やデータベース管理者の募集は「レバテックキャリア」など人材紹介サービスでマッチングすると、スキルや経験でミスマッチが起こりにくいです。
データベースは単独で運用していないので、どの仕事を任せたいかによって必要な求職者ターゲットに開きが発生。若手エンジニアを現場で育てる場合と、総合的なデータベースエンジニアを探したいのかで採用手法を切り替えると良いでしょう。
「パソナキャリア」は専任アドバイザーが丁寧に求職者にキャリアサポートするため、お互いの希望条件にピンポイントな出会いをサポート。海外エンジニアの採用に特化した「Bridgers」では、外国人の優秀なデータベースエンジニアを提案します。
選考・採用時はココをチェック! データベースエンジニアを採用する際の注意点
データベースエンジニアは、その名の通り「データベース製品の知識」が必要です。新規開発や機能追加したのか、運用保守を任せるかで必要なスキルセットは変動しますが、「論理的な思考」から細かい計画ができると良いでしょう。
データベース開発・設計者を希望する場合は、「今までどのデータベースを使用したか」、「どの業界で何を行ったか」など、具体的に作業経験を確認します。開発作業をどこまで主体的に経験したかがポイント。
データベース管理者を希望する場合は、「ストレージサーバーの最適化」、「データベースを効果的に動作するために何を貢献したか」など、業務理解がどこまであるかヒヤリング。
データベース運用者を希望する場合は「ルーティン業務」のみか、ビジネスモデルを理解した上で、「運用設計を検討した」のかを聞いてみます。
セキュリティ、インフラ、アプリケーションにも関わるので、総合的にIT知識を学ぶ姿勢が重要。資格取得する姿勢も必要ですが、チームとの協調性をもってデータを守る責任感があるか、コミュニケーション力を見極めましょう。
スキルを見極める! データベースエンジニア採用面接時の質問例
データベースエンジニアの面接する際に、ぜひ聞いて欲しいポイントをまとめてあります。現場で必要なスキルセットがポジションによって変動するので、しっかりチェックしましょう。ぜひ参考にしてください。
- 今までどのような業務を担当しましたか。
- スキルアップに向けて何を行いましたか。
- 将来はどういう自分になりたいですか。(運用者、開発・設計、管理者と思考をチェック)
- 会社に何を求めていますか。
- 仕事で気をつけている点はなんですか。(簡潔に回答できるか)
- チームまたは会社を良くするために、主体的に行った行動はありますか。
- 過去のプロジェクトで一番失敗したと思うのは何でしょうか。(非を認めるか、人の責任にするかチェック)
- 技術や知識を最新に保つために、どのような取り組みをしていますか。
- データベースの情報が消去されました。あなたはどう対処しますか。
- Oracle→Microsoft SQL Serverにリプレイスします。あなたは何を注意しますか。
回答までに時間がかかる場合や同じプロジェクトの経験ばかりを回答する場合は、実務経験が浅いケースかもしれません。クライアント対応が伴う場合は、Officeスキルとビジネスマナーを見極めましょう。
採用後の人材育成・キャリア形成は何をすべき? 一般的なデータベースエンジニアのスキル&キャリアアップとは
人材育成
データベースエンジニアとして担当するシステムの概要説明、ルーティン業務のガイダンスをしっかり引き継ぎましょう。過去の障害対応やトラブル事例を伝えることも重要です。
- ビジネスマナー研修
- システムのガイダンス
- 作業マニュアル研修
データベースエンジニアのスキル
データベース製品の知識があること。使用しているデータベースだけではなく、いつ製品変更しても対応できるように、他のデータベース知識もつけておきましょう。
- 論理的思考
- コミュニケーション能力
- データベース製品の知識
- Oracle Masterなどのベンダー資格
- 基本情報技術者試験
データベースエンジニアのキャリアアップ
このままデータベースエンジニアとしてキャリアを積む場合だけではなく、プロジェクトマネージャーへのキャリアパスもあります。データの統計処理を身につけることで、データ分析の道も。データベースはアプリケーション開発と密接なので、開発エンジニアへ進むことも可能です。
- データベースエンジニアとして経験を積む
- プロジェクトマネージャーへ転換
- データアナリストへ転換
- データサイエンティストへ転換
- アプリ開発エンジニアへの転換
データベースエンジニアの採用方法 まとめ
データベースエンジニアを採用する際は、データベース製品の知識がどの程度あるか確認にします。過去のプロジェクト経験で、担当した作業工程や作業実績について詳しく聞きましょう。
現場で使用するデータベースのスキルと関連知識をチェック。実際はセキュリティ、ネットワーク、サーバー、アプリケーション知識も関わるので、総合的なIT知識があると良いでしょう。大切なデータを守る責任感があり、周囲と協調性を持てる人柄も大切です。